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<<   作成日時 : 2012/09/05 20:45   >>

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一人と一匹で静かに暮らしている

老年を迎える私と同じく老年を迎える猫
朝とも夕ともわからぬほどツラツラと
好き勝手伸びた緑の蔓に埋もれている古い家の底で
このまま朽ちていくばかりに静かに暮らしている

起きては猫のトイレの始末をして
少量の魚を焼いては
急かされながら一緒にご飯を食べ
暑さにヘソ天している猫を眺め
少しばかり文句を言いながら笑い
一人のおばさんと一匹のおやじ猫は
それなりに安穏とした日々を送っている

淋しい人間と思われても構わないが
私はこの猫が
私より先に逝くことが何より恐いのだ

眠っている猫をみつめては幸せに包まれ
いずれを想像しては時折涙する

人間と猫の寿命を考えれば当たり前の事だから
看取るのは飼い主の責任とわかっていても
何度か味わった心が裂ける程の悲しみを
背負う強さが私にはもう残ってないかもしれない

ただの雑種の猫が愛しくて 
ただの一匹が愛しくて愛しくて
いずれがあまりに恐ろしく苦しく胸を詰める

時間がなるべく進まぬように
冷えた海の底で砂を舞いあげずに
そろそろと潜る貝みたいに
実にひっそりと暮らしている

出来れば一緒に朽ちたいと
叶わぬ夢の中で

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
わかります・・・その気持ち。
私もくりに先立たれては困る。
でもくりを看取るのことも想像できない・・・昔飼っていた犬が死んだ時は、犬と一緒に過ごした時間が短かったのと、家族もいたし、自分も子供だったので、悲しみの度合いも小さかったような気がするけど(いまだに遺髪と鑑札は持ってるけど)、くりはもうだんなより「濃い」存在で・・・いなくなることは想像できない・・・。
元気ではあっても、確実に忍び寄る老い(私もくりも)・・・あー、ほんとに「せーの!」で一緒に逝きたいわー。(だんなは勝手に新し女を見つけて生きていくに決まってるしw)
とんがりねずみ
2012/09/21 12:02
とんがりねずみ様

愛しければ愛しいほど、悲しみを受け止める力が弱まってる気がします。
どうなっちゃうんでしょうね。
恐くて、恐くて。
とんがりさんもそうでしょ?

でも、ちゃんと看取ってやらなければとも思うのだけれど・・・
考えるだけでも悲しい・・・
百葉箱
2012/09/23 00:28

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